土地の名義変更は難しい

土地のような不動産は、管轄の法務局に備え付けられている登記簿で管理されています。かつては紙のファイルに一件ずつ登記されていましたが、現在では法務局で取り扱う事務のコンピューター化が進んでおり、デジタルの情報に置き換わっています。このような登記情報は所有権を公的に明らかにしてくれるものであるため、必要に応じて早めに手続きをすべきです。土地の所有権が移転する場合としては、売買契約を締結して相手から引渡しを受けたり、亡くなった人の遺産を相続したりした場合が想定されます。

いずれの場合も手続きをしなければ登記情報はもとのまま、すなわち売り主か亡くなった人のままとなっており、新たに取得したはずの人には所有者であることを証明する手立てがありません。そこで名義変更の申請を法務局に行うことで、登記情報を書き換えてもらいます。土地の名義変更の手続きには、申請書をはじめとするさまざまな書類が必要です。名義変更の原因となった事実を証明するためには、たとえば売買契約書や遺産分割協議書などが求められますし、そのほかにも戸籍謄本や住民票、印鑑登録証明書などがあります。

書類が欠けていると法務局から追加で提出するように指示があり、手続きが進まなくなってしまいます。こうしたことから土地の名義変更の手続きは素人には難しく、できれば専門家のアドバイスを受けておくか、または専門家にはじめから一任してしまうほうがよいといえます。

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